国立映画アーカイブ様所蔵 「映画館プログラム」の原資料からのデジタル化
国立映画アーカイブでは、映画の保存機関として映画フィルムのみならず、スチル写真、ポスター、シナリオ、プレス資料、図書・雑誌、そして撮影機や映写機といった技術資料など映画関連資料(ノンフィルム資料)の収集・保存に努めています。そして、所蔵する映画関連資料を包括的に公開するウェブサイト「映画遺産—国立映画アーカイブ映画資料ポータル—」において、2023年5月10日のオープン時に公開した映画機材(撮影機・映写機)の画像に続き、2024年5月29日に第2弾として「映画館プログラム」5,682 点を公開しました。
大正期から昭和初期にかけて、全国の映画館がそれぞれ原則として週刊で発行、その週の上映作品や次週の予告、劇場からの告知、映画ファンの投稿なども掲載し、観客に無料配布された冊子「映画館プログラム」は、いま日本映画史の調査研究において非常に注目されています。
「映画館プログラム」のコレクションをこの規模でオンライン公開するのは国内初の試みです。
この公開において、弊社は8000万画素デジタルカメラによる高精細・高解像度の画像作成を担っております。デジタル化に際して、原状で文字や図像が隠れてしまっている資料に対しては、ノドの糊付け剥がし・金属除去・テープやラベルの除去などの処置を事前に実施しました。
なお、「映画館プログラム」に先行して画像を公開中の映画機材についても、2018年~2022年に渡り、弊社にてデジタル撮影を行いました。
「映画館プログラム」の画像・メタデータと併せて、下記リンクよりご覧いただけます。
映画遺産—国立映画アーカイブ映画資料ポータル—
(制作:国立映画アーカイブ・国立情報学研究所、協力:国立アートリサーチセンター)
画像提供:国立映画アーカイブ